『橋の上の子どもたち 』 パドマ ヴェンカトラマン/作 田中 奈津子/訳 講談社
物語の舞台はインド。父親の暴力、それを受けいれる母。そんな家族からから逃れるために、障害を持つ姉とともに家を出た11歳の少女・ヴィジが、ホームレスとして生きのびるため、知恵と友情で道を開いていく、というストーリーです。
架空のお話ですが、物語の登場人物が体験することは、作者が出会った子ども達の話や、日記を基にした実際の出来事を参考にして描かれた実話とのことです。
この日本でも、虐待や家出、いじめや不登校などに止まらず、最悪子どもが死亡に至るケースも残念ながらあります。
本の裏表紙には小学校中級(中学年)からと書かれていますが、中高生はもちろん、大人まで読める内容です。ぜひお手に取って、ヴィジがその後どう活躍していくのか、確かめてもらいたいです。