『恋とシェイクとバレンタイン』 神戸 遙真/著 講談社
新着図書の中から今回紹介するのは『恋とシェイクとバレンタイン』です。
この作品はEバーガーという人気ファストフード店を舞台にしたお話で、実はシリーズの4作目にあたります。前作は『恋とポテトと夏休み』『恋とポテトと文化祭』『恋とポテトとクリスマス』という“恋ポテ”3部作でした。今回はそのシリーズの第2シーズンとして新しい主人公のお話になっているので、この『恋とシェイクとバレンタイン』から読み始めても大丈夫です。もちろん前作をチェックしておくと、登場人物のことがよりわかるのでおすすめですよ。
今回の主人公は高校1年生の詩織です。詩織は、辛い受験を乗りこえて高校生になったのに、やりたいことも将来の夢もなく、空っぽな自分を意識したくなくて明るいキャラを演じています。新しく出来た友だちに自分の好きなことや悩みを話す気になれず、話を合わせて気を遣ってばかり。家庭の事情により、Eバーガーでアルバイトすることになったことも言えません。
アルバイト先のEバーガーでも明るいキャラを演じようと頑張りますが、初日に失敗し落ち込みます。しかもバイト仲間に同じ中学出身の男子・須野くんがいたのでテンションは最悪。中学時代、須野くんに大好きだった漫画を描くことをバカにされたことがあったのです。
そんなEバーガーでのバイトですが、やれることが少しずつ増えていき、須野くん以外の仲間とは打ち解けていくことで楽しくなっていきます。さらに優しい先輩・隼人さんがどんどん気になる存在に……
物語は下巻『恋とシェイクと春休み』につながっていきます。詩織の毎日がどう変化していくのか、Eバーガーの一員になったつもりでお楽しみください。
1月から3月のYA向け新刊はこちら
- 『階段ランナー』 吉野 万理子/著 徳間書店
- 『一ノ瀬ユウナが浮いている 』 乙一/著 集英社
- 『恋とシェイクとバレンタイン 』 神戸 遙真/著 講談社
- 『どんぐり喰い』 エルス・ペルフロム/作 野坂 悦子/訳 福音館書店
- 『ルーミーとオリーブの特別な10か月』 ジョーン・バウアー/著 杉田 七重/訳 小学館
- 『アポロンと5つの神託 パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 シーズン3 5』 リック リオーダン/著 金原 瑞人/訳 小林 みき/訳 ほるぷ出版
- 『火狩りの王 外伝』 日向 理恵子/作 山田 章博/絵 ほるぷ出版
- 『博物館の少女 怪異研究事始め』 富安 陽子/著 偕成社
- 『MINECRAFTジ・エンドの詩』 キャサリン・M・ヴァレンテ/作 金原 瑞人/共訳 松浦 直美/共訳 竹書房
- 『MINECRAFTつながりの山 』 マックス・ブルックス/作 北川 由子/訳 竹書房
- 『MINECRAFT勇気の旅』 ジェイソン・フライ/作 金原 瑞人/共訳 松浦 直美/共訳 竹書房
- 『MINECRAFTなぞの日記』 ムア・ラファティ/作 金原 瑞人/共訳 松浦 直美/共訳 竹書房