『あした、弁当を作る。』 ひこ・田中/著 講談社
親が自分のために料理や洗濯をしてくれることを疑問を持ったことはありますか?
「当たり前のことじゃん」と疑問に思わない人、「なぜだろう」と思う人、様々だと思います。
では、自分のことをやってもらうのが嫌になったことがある人はいますか?
急に母がやることなすこと嫌になった中1の日下部龍樹(クサカベタツキ)は、母に申し訳ないなと思いつつ、自分で弁当を作り洗濯をすることにします。
友達からは「反抗期」と言われ、父親からは「お母さんに仕事をさせてやれ」と言われます。
弁当なんて作ったことなかった龍樹でしたが、インターネットで簡単なレシピを検索したり、自分で弁当を作っている同級生にレシピを教わったり、冷凍食品を使ったりして弁当を作り続けます。
茶化しつつ真剣に話を聞いてくれる同級生。
父親がいないときは父親の悪口を言うのに、父親がいると口をつぐんでしまう母親。
自分の言う通りにしない龍樹に親という力でねじ伏せようとする父親。
13日間を1日ずつ章立て書かれているこのお話。
自分が龍樹だったらどうするか、考えながら龍樹と14日目を迎えてください。