『わたしが鳥になる日』 サンディ・スターク・マギニス/作 千葉 茂樹/訳 小学館
鳥が大好きなデセンバーは、空を飛びたいと願う11歳の少女です。
自分もいつか背中から翼が生えて鳥になると信じていましたが、その背中には大きな傷がありました。どうしてそんな傷があるのか、読み進めていくうちに分かります。
家族のいないデセンバーは、幼い頃から里親の家を転々としました。
そしてどこの家でも長く暮らすことができませんでした。
4つめの里親は動物保護センターで働くエリナーの家でした。
そこでデセンバーは、ヘンリエッタという名の傷ついたノスリの飛ぶ訓練をすることになります。
そして、しだいに里親エリナーとデセンバーは気持ちが通い合うようになっていくのです。
過去のつらい出来事をのりこえ、一歩をふみだすデセンバーの心ふるえる物語です。
ぜひデセンバーの気持ちに寄り添って読んでみてください。