『ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語』 闇/編著 澤村 伊智/ほか著 河出書房新社
この本の編著者で、ホラー専門の会社「株式会社闇」の代表である頓花聖太郎氏は冒頭の「はじめに」でこう言います。
「ホラーは強い関心を持たれながらも、体験してもらえないケースが多すぎる」
確かにお化け屋敷の前や、ホラーゲームの売り場、ホラー映画看板前などで話題にしながらも通りすぎてしまう人をよく見ます。
なぜそうなるのか、その原因の一つとして、ホラーといっても、実はさらに細かくジャンルが分かれていて、自分に合ったホラーと出会いにくいからではないかというのです。確かに心霊ホラーとアニマルホラー、サスペンスホラーやスプラッターなど、少し思いつくだけでいろいろあり、心霊ホラーは好きだけどスプラッターは苦手など、好みが分かれるのも分かります。
そこでこの本はホラーの恐怖の根源のジャンルを「5W1H」で分類し、それぞれのジャンルの解説をして、さらにジャンルごとに日本を代表するホラー小説家の書き下ろし小説を収録しました。
とにかく作家陣がすごい。ホラー好きなら知らない人はいないのではというぐらい、名前みるだけで怖くなってくるような、有名なホラー小説家揃いです。
きっとあなた好みのホラーに出会うことができると思います。ホラーが苦手な人もまずは解説だけでも読んでみてはいかがでしょうか。ホラーの特徴と魅力が深く掘り下げられているのでホラーを理解することができ、やみくもに怖がることなく、楽しむことができるようになるかもしれませんよ。
1月から3月のYA向け新刊はこちら
- 『杉森くんを殺すには』 長谷川 まりる/作 くもん出版
- 『アップサイクル! ぼくらの明日のために』 佐藤 まどか/作 ポプラ社
- 『アマリとナイトブラザーズ 上・下』 B.B.オールストン/作 橋本 恵/訳 小学館
- 『砂漠の旅ガラス』 長谷川 まりる/作・絵 小学館
- 『13歳から鍛える具体と抽象』 細谷 功/著 東洋経済新報社
- 『スマホアプリはなぜ無料? 10代からのマーケティング入門』 松本 健太郎/著 河出書房新社
- 『手持ちのカードで、<なんとか>生きてます。』 三人称鉄塔/著 河出書房新社
- 『モノクロの街の夜明けに』 ルータ・セペティス/作 野沢 佳織/訳 岩波書店
- 『アナタノキモチ』 安田 夏菜/著 文研出版
- 『ルール!』 工藤 純子/著 講談社
- 『名探偵ホームズ瀕死の探偵』 アーサー・コナン・ドイル/作 千葉 茂樹/訳 理論社
- 『ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語』 闇/編著 澤村 伊智/ほか著 河出書房新社
- 『ぼくに流れる氷』 マイク・ライトウッド/著 村岡 直子/訳 サウザンブックス社
- 『農業科高校 中学生のキミと学校調べ』 大浦 佳代/著 ぺりかん社
- 『闇の礎』 ナオミ・ノヴィク/著 井上 里/訳 静山社
- 『14歳からの映画ガイド 世界の見え方が変わる100本』 河出書房新社/編 朝井 リョウ/ほか著 河出書房新社
- 『江戸川乱歩傑作選』 江戸川 乱歩/著 けんご/[編]著 blueprint
- 『呪いを解く者』 フランシス・ハーディング/著 児玉 敦子/訳 東京創元社
- 『文房具から始める勉強法入門 気分も効率もみるみるアップ!』 みおりん/著 実務教育出版
- 『私の源氏物語ノート』 荻原 規子/著 理論社
- 『ある日、戦争がはじまった』 イエバ・スカリエツカ/著 神原 里枝/訳 小学館クリエイティブ
- 『キオクがない!』 いとう みく/作 文研出版
- 『空と星と風の歌』 小手鞠 るい/作 童心社