『つる子さんからの奨学金』 まはら 三桃/作 偕成社
新着図書から紹介するのは『つる子さんからの奨学金』です。
もうすぐ中学3年生になるわかばと、いとこにあたる樹はある日、一家で曾祖母(大おばちゃん)にあたる99歳のつる子さんから呼び出されます。
「高等学校の学費をあたしがだすよ」という大おばあちゃんの提案に大喜びの両親。しかし、無条件ではありません。二人に出された条件は、「今の学力でいける学校のもうひとつ上の学校をめざすこと」でした。
バレーボール部で初めてレギュラーとなったわかばは、友達や優等生の樹の姿に焦りや不安を抱きながらも塾に部活にと奮闘しながら、ひとつ上ではなく、地域で一番上の学校を目指すことに挑戦します。
わかばの頑張りに素直に凄いなと読み進め、大ばあちゃんの学生時代の話や、物語の後半に近づき迫ってくる受験。
わかばや樹にエールを送りつつ、自分も背筋をスッと正し何かに挑戦したいなと思え、受験生はもちろん目標に向かって頑張る人を応援してくれる物語です。
4月から6月のYA向け新刊はこちら
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