『すこしずつの親友』 森埜 こみち/著 講談社
新着図書の中から今回紹介するのは『すこしずつの親友』です。
皆さんは、親友と呼べる人はいますか?
その親友はどのようにしてできましたか?
この本に出てくる「わたし」は学校などの集団行動が苦手で、普段の生活の中で孤独を感じていました。
「親友って、どうやったらつくれるの?」と問う私に伯母さんは「すこしずつの親友なら、すぐにでも出会えるわよ」と答え、今まで伯母さんが旅行先で出会った”すこしずつの親友”について話をしてくれます。
”すこしずつの親友”とは、伯母さんの体験した、ほんの些細なことでも気持ちは通い合う。わずかな時間だって友情ははぐくまれる。ふとした瞬間に心が通じ合った人物のことを指します。
実はこのお話、物語の最後の方になるまでわたしの心理描写がほとんどありません。なので最後まで読むまでどうしてわたしは親友の作り方を聞いたのか、伯母さんの話を聞いてどう思ったのかが一切分からないのです。
伯母さんの話を聞いてわたしが一体なにを思い、どのような影響を与えたのか確認してみてください。
10月から12月のYA向け新刊はこちら
- 『障害者ってだれのこと?』 荒井 裕樹/著 平凡社
- 『すこしずつの親友』 森埜 こみち/著 講談社
- 『中高生のスポーツハローワーク スポーツを仕事にしたい君へ』 学研プラス
- 『哲学するってどんなこと?』 金杉 武司/著 筑摩書房
- 『てつほうの鳴る浜』 森川 成美/作 小学館
- 『はじめて読む!海外文学ブックガイド』越前 敏弥/[ほか]著 河出書房新社
- 『パンに書かれた言葉』 朽木 祥/作 小学館
- 『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』 J.K.ローリング/著 スティーブ・クローブス/著 松岡 佑子/日本語版監修・訳 静山社
- 『星の町騒動記 オオカミさまあらわる』 樫崎 茜/著 理論社
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- 『中学生のためのテストの段取り講座』 坂口 恭平/著 晶文社
- 『母の国、父の国』 小手鞠 るい/著 さ・え・ら書房
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- 『笹森くんのスカート』 神戸 遙真/著 講談社
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- 『MINECRAFTドラゴンと魔女』 ニッキー・ドレイデン/作 北川 由子/訳 竹書房
- 『10代の不安・悩みにこたえる「性」の本』 染矢 明日香/監修 学研プラス
- 『異文化理解入門』 原沢 伊都夫/著 研究社
- 『未来が変わる勉強法』安田 祐輔/著 KADOKAWA
- 『イコトラベリング1948-』角野 栄子/著 KADOKAWA