『パラゴンとレインボーマシン』
ジラ ベセル/著 三辺 律子/訳 小学館
新着図書の中から今回紹介するのは『パラゴンとレインボーマシン』です。
先天色覚異常のため生まれつき色を識別できない11歳の少年オーデンは、天才科学者である伯父を働き過ぎによる心臓発作で亡くしました。しかし、伯父の家や、大学の伯父の研究室が何者かに荒らされているのを見て、伯父の研究しているものをねらった誰かに葬り去られたのではないかと思い、死の真相を突き止める決意をします。
伯父の家を調べていると、庭の物置の下に地下室があることを発見します。
そして、そこには人工知能ロボットのパラゴンがいたのでした。
オーデンはパラゴンと、新しくできた友人のヴィヴィとともに、伯父が研究していたらしい 「レインボーマシン」 の謎を追います。
レインボーマシンという名から、伯父が研究していたのはオーデンの色覚異常を治して色を見えるようにする機械なのではと考えたのですが、果たしてレインボーマシンは見つかるのでしょうか。
調べていくうちに徐々に明らかになってくるパラゴンの秘密や叔父の死の真相にワクワクがとまりません!
そして、ロボットなのに 「なんだかそんな気がするんです。第六感というか。」 とか「ちょっと退屈」 などと言ったり、エミリー・ディキンソンの詩を暗唱していて、事あるごとに詠んだりするパラゴンが、あなたもきっと愛しくなってくると思いますよ。
ぜひオーデンといっしょに謎を追う冒険に出てみてください。
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