『大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩 2』
青木 健/編 ゆまに書房
新着図書の中から今回紹介するのは『大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩 2』です。
みなさんは海外の詩の日本語訳を読んだことがありますか?
読んだことのある人の中には、ちょっと「なんだ、これ?」と思うような詩との出会いもあったかもしれません。
海外の詩は、当たり前ですが海外の言葉で書かれています。
そして海外の言葉で韻を踏んでいるので、日本語で聞くと何だか奇妙な感じがする時があるのです。
その上、海外独特の文化や背景が関わっているのですから、翻訳するのは簡単ではありません。
しかし、表現するのにぴったりの言葉を翻訳家が見つけた時、その詩は色鮮やかに輝きだします。
そして言葉や文化が変わっても、詩の持つエネルギーと心に響く情感は変わらず受けとれることに私たちは気づくでしょう。
そんな名訳で長年愛されてきた詩の中から「世界と私」をテーマに約100篇集めたのが、この「大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩 2」です。
詩はやわらかで、ロマンチックなものばかりだと思ったら大間違い。短い物語のようだったり、幻想的だったり、ダークだったり、ロックだったり、格式高かったり、自由すぎたり、限りがありません。
膨大な詩の世界に乗り出す時、その手がかりにぜひ巻頭文と巻末のエッセイも読んでみてください。
ちなみに1は「愛と季節」なので、本書で物足りなくなった人はこちらもどうぞ!
1月から3月のYA向け新刊はこちら
- 『何のための「教養」か』 桑子 敏雄/著 筑摩書房
- 『恋って何ですか?』 河出書房新社/編 蒼井 ブルー/著 河出書房新社
- 『天保の虹』 斉藤 洋/作 高畠 純/画 偕成社
- 『おろしてください』 有栖川 有栖/作 市川 友章/絵 東 雅夫/編 岩崎書店
- 『大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩 1』 青木 健/編 ゆまに書房
- 『大人になるまでに読みたい15歳の海外の詩 2』 青木 健/編 ゆまに書房
- 『音楽ってなんだろう?』 池辺 晋一郎/著 平凡社
- 『自分で考え、自分で書くためのゆかいな文章教室』 今野 真二/著 河出書房新社
- 『いのちを救う災害時医療』 森村 尚登/著 河出書房新社
- 『グレーテルの白い小鳥』 斉藤 洋/作 森泉 岳土/絵 偕成社
- 『スアレス一家は、今日もにぎやか』 メグ メディナ/著 橋本 恵/訳 あすなろ書房
- 『壁抜け男』 マルセル エーメ/著 平岡 敦/訳 ヨシタケ シンスケ/絵 理論社
- 『アラルエン戦記 14』 ジョン フラナガン/作 入江 真佐子/訳 岩崎書店
- 『アーサー王の世界 5』 斉藤 洋/作 静山社
- 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 15』 太田 紫織/著 KADOKAWA
- 『泣いたあとは、新しい靴をはこう。』 日本ペンクラブ/編 ポプラ社
- 『朔と新』 いとう みく/著 講談社
- 『窓』 小手鞠 るい/作 小学館
- 『みつきの雪』 眞島 めいり/作 牧野 千穂/絵 理論社