『あなたは何で食べてますか?』
有北 雅彦/著 太郎次郎社エディタス
新着図書の中から今回紹介するのは『あなたは何で食べてますか?』です。
YA世代のみなさんはこれから先の自分の将来について考えることがよくあると思います。
中学生であれば高校受験、高校生であれば大学や専門学校受験など、ある程度決まったコースがあるように思えますが、何も考えずにそのレールに乗っているとわからなくなるのが自分のやりたいこと、いわゆる将来の夢というものです。
この本にはいろんな職業に就いている人へのインタビューが載っていますが、紹介されているのはとにかく自分のやりたいことを全力でやっている人たちです。ニッチな職業も多く、「物語屋」「珍スポトラベラー」「デストロイヤー」など肩書きを聞いただけでは何をしているのか全くわからないものばかり。一体それで食べていけるの?と疑問に思ってしまいますが、そういった給料の話などもしっかり載っています。
ところで、そもそもやりたいことがないんですけど…という人もいるかもしれませんね。ここに紹介されている人たちがどうやってやりたいことを見つけることができたのか、その道筋も載っています。大体みんな紆余曲折を経ていて、まっすぐその道にたどり着きました、という人は少ないようです。やりたいことを見つけるには、とにかくたくさんの情報を手にし、たくさんの場所に出かけ、たくさんの人と話すこと!もちろんたくさんの本を読むこともいいですよ。
AIの登場で人間の仕事はどんどん減っていくと言われ、暗い未来を想像しがちです。でもYouTuberやインフルエンサーなど昔はなかった仕事も増えています。仕事がなかったら自分でつくってしまえばいいんだ!とちょっと未来が明るく思えてくる本です。
自分は普通すぎると思っている人、人とは違いすぎると思っている人、どっちのタイプの人にもおすすめなので、将来に悩んでいる人はぜひ読んでみてください!
7月から9月のYA向け新刊はこちら
- 『14歳からの政治入門』 池上 彰/著 マガジンハウス
- 『人生を変えるアニメ』 河出書房新社/編 河出書房新社
- 『ぼくらののら犬砦』 宗田 理/著 ポプラ社
- 『まどのそと』 佐野 史郎/作 ハダ タカヒト/絵 東 雅夫/編 岩崎書店
- 『失われた世界への時間旅行 冒険考古学』 堤 隆/著 北住 ユキ/画 新泉社
- 『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶 』 弓狩 匡純/著 くもん出版
- 『十年屋 3』 廣嶋 玲子/作 静山社
- 『ぼくたちは卵のなかにいた』 石井 睦美/作 小学館
- 『あなたは何で食べてますか?』 有北 雅彦/著 太郎次郎社エディタス
- 『ソンジュの見た星 』 リ ソンジュ/著 スーザン マクレランド/著 野沢 佳織/訳 徳間書店
- 『夏に泳ぐ緑のクジラ』 村上 しいこ/著 小学館
- 『アラルエン戦記 13』 ジョン フラナガン/作 入江 真佐子/訳 岩崎書店
- 『ゴースト』 ジェイソン レノルズ/作 ないとう ふみこ/訳 小峰書店
- 『お絵かき禁止の国』 長谷川 まりる/著 講談社
- 『天を掃け』 黒川 裕子/著 講談社
- 『リスタート』 ゴードン コーマン/著 千葉 茂樹/訳 あすなろ書房