『ワレワレはアマガエル』は、写真と短い語りで「アマガエルの一年」を近くで見せてくれる本です。
読書感想文は、知ったことを並べるより「心が動いた瞬間」と「自分の体験」をつなげると強くなります。
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文はどう書く?
まずは、いちばん心に残った場面を1つ決めて、そこから広げるのが最短ルートです。
驚き・かわいい・こわい・不思議など、感情のスイッチが入ったところを中心に組み立てましょう。
書き出し
最初の一文は「この本を読んで最初に思ったこと」をそのまま書くと自然です。
好きな写真があるなら、その写真を見たときの気持ちから入るのも強い導入になります。
書き出しで背伸びをせず、自分の普段の言葉に近いほど読み手に届きます。
驚き
本の中で「えっ」と思った事実を一つ選び、なぜ驚いたのかを書きます。
たとえば、体のつくりや食べ方、鳴き方など、知らなかった仕組みが出てきた瞬間がねらい目です。
驚きの理由を「自分はこう思いこんでいた」と比べると、感想が立体的になります。
写真
写真の良さは、見た瞬間に「本当にそこにいる」と感じられるところです。
目の大きさ、のどのふくらみ、指先の吸盤のような形など、気づいた細部を言葉にします。
写真から想像した「どんな場所で、どんな気分でいるのか」を書くと、自分の感性が出ます。
体験
アマガエルを見たことがあるなら、そのときの場所や季節を思い出して書きます。
見たことがなくても、雨の日のにおいや田んぼの音など、似た記憶につなげても大丈夫です。
本の内容と自分の体験が重なると、感想文は一気に「自分だけの文章」になります。
想像
「もし自分がアマガエルだったら」と考えると、感想が深くなります。
雨の日にどう動くか、隠れる場所をどう選ぶか、外敵がいたらどうするかを想像します。
想像したことを、最後に人間の暮らしへ戻して考えると、学びにつながります。
命
この本は、卵からおたまじゃくしになり、成長して冬を越すまでを見せてくれます。
その流れの中で「生きのびる工夫」がたくさんあることに気づけたら、そこが感想の芯になります。
かわいいだけではなく、必死さや強さも感じた点を書けると文章が引き締まります。
結び
最後は「読んだあとに自分がどう変わったか」を一文で言い切ると締まります。
たとえば、雨の日の見方が変わった、次に外で探したい、命を大事にしたいなどが結びになります。
結論は大きな言葉より、明日できる小さな行動に落とすと説得力が出ます。
本の内容をつかむ読み方
学習絵本はストーリーの山場より、情報のつながりをつかむと書きやすくなります。
「体の特徴」「くらしの場所」「季節の変化」の3本柱で整理すると迷いません。
視点
語り口が「ワレワレは」と近い距離で話しかけてくるので、読者は仲間になった気持ちになります。
その親しみやすさが、感想文では「好き」「楽しい」だけで終わりやすい落とし穴にもなります。
話し方が面白いと感じたら、なぜ読みやすいのかまで言葉にすると一段深くなります。
季節
アマガエルの一年は、季節とセットで理解すると覚えやすいです。
どの季節にどこで過ごし、何に気をつけているかを追うと、感想の材料が増えます。
季節の変化を、自分の生活の変化と重ねると文章に広がりが出ます。
特徴
体のつくりは「何のためにそうなっているのか」を考えると面白さが増します。
目の位置、指先、のどのふくらみなど、気になった特徴を1つ選んで掘り下げます。
目的を想像して書くと、ただの説明ではなく感想になります。
メモ
感想文のためのメモは、長い文章ではなく短い言葉で十分です。
読みながら「気持ち」「びっくり」「疑問」の3種類で印をつけると後で組み立てやすくなります。
- 気持ち
- びっくり
- 疑問
- 好きな写真
- 自分の体験
心に残るポイントの選び方
材料は多いほど迷うので、あえて「一番」を決めると書きやすくなります。
選ぶ基準は、知識の大きさではなく、心が動いた大きさです。
一番
「一番驚いたこと」「一番かわいいと思ったこと」「一番こわかったこと」のどれかを選びます。
一番を選ぶと、文章全体の軸がぶれにくくなります。
途中で別の話を入れたくなったら、軸に関係するかを確かめてから入れます。
理由
感想文で強いのは、感想そのものより「そう思った理由」です。
理由は、過去の経験、思い込み、好き嫌いなど、個人差が出るほど価値が上がります。
理由が書けないときは「いつ、どこで、何を見て」そう思ったかに戻ると出てきます。
疑問
読みながら出た疑問を書いておくと、感想文の中で自分の成長が描けます。
疑問は解決してもしなくてもよく、考えた過程が大切です。
「自分ならどうする」と広げると、読書が自分事になります。
視線
写真絵本は、読むというより「観察する」時間が大事です。
目線を変えて、全体ではなく一部だけを見ると新しい発見が出ます。
| 見る場所 | 目 |
|---|---|
| 見る場所 | のど |
| 見る場所 | 指先 |
| 見る場所 | 肌の色 |
| 見る場所 | 周りの景色 |
段落の組み立てが決まる型
構成が決まると、書く作業は一気に軽くなります。
低学年でも使える形にしておくと、迷いが減ります。
型
まずは3段落か4段落のどちらかに決めると書きやすいです。
段落ごとの役割を先に決めてから文章を入れると、読みやすさが上がります。
| 最初 | 書き出し |
|---|---|
| 中 | 心が動いた場面 |
| 中 | 自分の体験 |
| 最後 | これから |
つなぎ
場面と体験をつなぐ一文があると、文章が途切れません。
「だから」「それで」「でも」などの言葉を使いすぎず、自然につなげるのがコツです。
- そのとき思い出した
- 同じ気持ちになった
- 自分もやってみたい
- 前は知らなかった
- 考え方が変わった
言葉
難しい言葉を増やすより、具体的な言葉を増やすほうが伝わります。
「すごい」だけで終わりそうなところを、何がどうすごいのかまで言い換えます。
たとえば色、形、動き、音、においなど、五感の言葉が役に立ちます。
見直し
書き終えたら、同じ言葉が続いていないかだけを見ます。
文の長さをそろえすぎず、短い文と少し長い文を混ぜると読みやすくなります。
最後に、最初に決めた軸が途中でぶれていないかを確かめます。
学年に合わせた仕上げ方
読書感想文は、上手さより「その子の目線」が出ているかが大切です。
学年に合わせて、書く量と内容の深さを調整しましょう。
低学年
低学年は、好きな写真と驚いたことを中心にすると書きやすいです。
自分の体験が少なくても、見たことや聞いたことを一つ入れるだけで十分です。
終わりは「これからしたいこと」を書くと、明るく締まります。
中学年
中学年は、驚いたことに理由をつけて深めると読み応えが出ます。
疑問を一つ入れて、自分なりの答えを考える形にすると成長が見えます。
本で得た知識と日常の自然をつなげると、独自性が出ます。
高学年
高学年は、命の見方や人との関わりにまで考えを広げられます。
自然を大切にするとは何か、自分の生活で何ができるかまで書けると強いです。
結論をきれいにまとめるより、考えが動いた過程を丁寧に書くと説得力が出ます。
読み終えたあとに残したい気持ち
『ワレワレはアマガエル』は、知識だけでなく「自然を見る目」をそっと変えてくれる本です。
感想文は、アマガエルの世界に触れて自分の中で起きた変化を、短い言葉で確かめる時間になります。
雨の日に外を見てみる、田んぼや草むらの音に耳をすますなど、次の行動を一つ決めて終えると余韻が残ります。
そしていつか本物のアマガエルに出会ったとき、ページの中の「ワレワレ」が少し近く感じるはずです。

