『あと少し、もう少し』の読書感想文が進む書き方|自分の言葉で最後まで書き切ろう!

図書館の本棚を上から見た風景
読書感想文

『あと少し、もう少し』の読書感想文を書こうとして、手が止まるのは自然なことです。

登場人物それぞれの事情が重なり、気持ちの置き場所が分散しやすい作品だからです。

でも「どこで心が動いたか」を一点だけ決めると、文章は驚くほど前に進みます。

『あと少し、もう少し』の読書感想文が進む書き方

本棚に並べられた大量の本

最初に決めるべきは、あらすじではなく自分の結論です。

結論が決まると、どの場面を使うか、何を省くかが自然に決まります。

この作品は中学最後の駅伝を軸に、寄せ集めの6人が襷をつないでいく物語として紹介されています。

結論を先に一文で置く

最初の一文は「この本で一番心に残ったこと」を言い切る形にします。

たとえば「人は一人で頑張るより、誰かのために頑張ると強くなると思った」のように書きます。

この一文が決まると、以降はその理由を示すだけになります。

主人公を一人に絞る

感想文では、全員を公平に扱う必要はありません。

自分が一番近いと感じた人物を一人選び、その人の変化を追うと芯が通ります。

複数の視点で語られる作品ほど、視点を絞るほど読み手に伝わります。

襷の意味を自分の生活へ置き換える

駅伝の襷は、ただの布ではなく「任されたもの」を象徴します。

自分が引き継いだ役割や、誰かに渡したかった気持ちを思い出して結びつけます。

部活や委員会、家の手伝いのような小さな例でも十分に説得力が出ます。

「あと少し、もう少し」を自分の言葉に翻訳する

タイトルは、そのまま感想文のキーワードになります。

あなたにとっての「あと少し」は、努力の残り距離なのか、弱気とのせめぎ合いなのかを決めます。

言葉の意味を一つに定義すると、締めの一文も書きやすくなります。

印象に残った場面は一つで足りる

感情が動いた場面を一つ選び、そこで何を感じたかを丁寧に書きます。

出来事を細かく並べるより、その場面の前後で気持ちがどう変わったかを書く方が読書感想文らしくなります。

場面選びに迷うなら、読み終わった直後に真っ先に思い出した場面を選ぶのが正解です。

作品の土台を一文で押さえる

この作品は、名物顧問が異動し、競技に詳しくない美術教師が顧問として来るところから物語が動きます。

その状況で大会に向かうからこそ、未完成なチームのリアルさが際立ちます。

感想文では、この土台を一文で押さえるだけで十分です。

登場人物名は必要最小限で使う

人物名を多用すると読み手が迷子になります。

使う名前は、主役に選んだ一人と、関係が強い相手だけに絞ります。

紹介文でも主要人物として「桝井」「設楽」「大田」「ジロー」「渡部」「俊介」などが挙げられています。

感想の軸を決めるコツ

テーブルに積まれたハードカバーの本

感想文が伸びない原因の多くは、言いたいことが複数あるまま書き始めることです。

軸を一つに決めるだけで、同じ内容でも文章が自然に長くなります。

自分のテーマを一語で決める

まずはテーマを一語で置きます。

たとえば「責任」「友情」「怖さ」「誇り」「挑戦」などです。

その一語が、あなたの感想文の見出しになります。

共感ポイントを具体化する

共感は「分かる」で止めず、「いつ」「どこで」「なぜ」を書くと深まります。

自分の体験が小さくても、具体であるほど読み手は納得します。

共感の具体化ができると、あらすじを長く書かなくても文字数が稼げます。

書きやすい軸の候補

軸が決まらないときは、最初から候補を選ぶ方が早いです。

次のどれか一つだけを選び、他は捨てます。

  • 仲間のために頑張る感覚
  • 不安と向き合う瞬間
  • プライドの扱い方
  • 逃げたくなる気持ち
  • 大人との距離感

感想は肯定と疑問を一緒に出す

良かった点だけを書くと、文章が薄く感じられることがあります。

そこで「でも自分なら迷うかもしれない」と疑問を添えると深みが出ます。

肯定と疑問のセットは、読書感想文を一段大人っぽく見せます。

あらすじを短く整える方法

図書館の本棚が並ぶ通路

感想文のあらすじは、作品紹介ではありません。

自分の結論を支える範囲だけを残し、勇気を持って削ります。

あらすじは三文で足りる

一文目で状況、二文目で葛藤、三文目で向かう先を書きます。

細かい出来事は書かず、「何に向かって走るのか」だけを残します。

この短さが、後半の感想パートを厚くする余白になります。

削る基準の早見表

削るのが怖いときは、残す要素を先に決めます。

次の基準に当てはまらない内容は、思い切って省きます。

残す要素 主人公の課題/転機の場面/結論に直結
削る要素 細かい会話/移動や日常描写/周辺エピソード
目標 全体像が伝わる最短距離

固有名詞は「役割」で言い換える

人物名が多いと感じたら、役割で言い換えます。

たとえば「部長」「不良っぽい生徒」「吹奏楽部の生徒」のように置き換えます。

役割で書くと、読み手が迷わず感情の流れを追えます。

公式の紹介文を参考にしすぎない

紹介文は魅力的ですが、感想文はあなたの言葉が主役です。

作品は中学最後の駅伝に挑む青春小説として紹介されており、設定説明はそれだけで十分です。

あらすじを膨らませるより、そこから何を考えたかを膨らませます。

印象に残った場面を深く書く技術

無造作に並べられた本や雑誌

読書感想文の点数が上がるのは、場面の説明が上手い時ではありません。

場面を通して、自分の価値観がどう動いたかが見える時です。

場面メモを一度書き出す

いきなり本文を書かず、まずはメモを作ると迷いが減ります。

メモは上手い文章でなくていいので、気持ちが動いた順に並べます。

悔しくて逃げたくなった場面。

でも誰かが待っていると考えた瞬間。

ここで自分も同じことがあると気づいた。

感情の前後差を言葉にする

「感動した」だけでは伝わりません。

感動する前の自分と、後の自分の考えの違いを一文ずつ書きます。

前後差が出ると、読書が自分を動かした証拠になります。

反対意見を想像してみる

登場人物の行動に納得できない部分があれば、その違和感を書いてよいです。

そして「なぜ自分はそう思うのか」を掘ると、あなたの価値観が見えてきます。

読み手は正解よりも、考えた跡が残る文章に引き込まれます。

最後は未来の自分へつなげる

締めは反省で終わらせず、次の行動で終わらせると強いです。

明日からの部活や勉強で「あと少し、もう少し」をどう使うかを書きます。

作品情報として文庫の発売日なども示されていますが、感想文では未来への一歩の方が大事です。

読みやすい文章に整える仕上げ

棚に並んだ本と観葉植物のインテリア

内容が良くても、読みにくいと伝わりません。

最後は型に沿って整えるだけで、文章が一気に読みやすくなります。

段落は「結論→理由→具体例」にする

一段落の中で話題が飛ぶと、読み手が疲れます。

結論を先に置き、理由を述べ、具体例で締める流れにします。

この順番は、読書感想文でも説得力が出やすい型です。

同じ語を繰り返さない

「すごい」「感動した」を連発すると、薄く見えます。

代わりに「胸が詰まった」「悔しさが残った」など感覚で言い換えます。

言い換えが増えるほど、自分の言葉になっていきます。

文字数が足りない時の増やし方

足りないときは、あらすじを足すのではなく内面を足します。

具体化の質問を自分に投げて、その答えを一文ずつ書き足します。

  • その時の自分の立場
  • 似た経験の場面
  • なぜそう感じたか
  • 今ならどうするか
  • 誰に伝えたいか

誤字より「主語のズレ」を見直す

誤字脱字も大切ですが、主語のズレはもっと読みにくさを生みます。

「私は」「主人公は」「私たちは」が混ざっていないかを確認します。

主語が揃うと、文章の筋が一気に通ります。

最後に要点だけ整える

整然と並べられた図書館の本棚

読書感想文は、上手い文章よりも、自分の結論がはっきりしている文章が強いです。

結論を一文で置き、主人公を一人に絞り、場面を一つ深掘りすると迷いが消えます。

あらすじは最小限にして、感情の前後差と自分の経験を丁寧に書くと文字数も自然に伸びます。

最後は未来の行動で締めると、「あと少し、もう少し」という言葉があなた自身の言葉になります。