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郷土の資料 ~関牧場~ 【2024年8月】

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関牧場(せきぼくじょう)とは

昭和8年(1933年)秋、井草地区で開業した牧場です。同年開業した小暮牧場と並び、鎌ケ谷村の草分け牧場として、その後の鎌ケ谷酪農の先駆けとなりました。
当時は牛乳が一般的な飲料として利用されていなかったため、搾乳牛を飼養していたとしても自家の消費の範囲を出ないことがほとんどでしたが、統計上では昭和9年から搾乳高が記載され、昭和15年から搾乳業者が搾乳牛を飼養している事実が記載されるようになったということなので、酪農が本格的に始まったことがうかがえます。
この昭和15年の統計に記載された搾乳業者は関牧場と小暮牧場のことで、それぞれが何頭だったかは不明ですが、合わせて36頭を当時は飼養していたようです。
井草地区は東鎌ケ谷にあり、現在でもちばレインボーバス白井線のバス停には「関牧場」の名前を見ることができます。

参考:『Cityかまがや 97年新春号』 Cityかまがや編集室


関連資料

関牧場と鎌ケ谷村の酪農についての資料

    • 『Cityかまがや 97年新春号』 Cityかまがや編集室
      「鎌ケ谷うし物語」という酪農の歴史を振り返る特集があり、10ページの小暮牧場の記事に同年開業した関牧場の名前が出ています。
    • 『近・現代聞き書き』 鎌ケ谷市郷土資料館/編集 鎌ケ谷市教育委員会 (C1.210)
      216ページに小暮牧場の方による開業時からの酪農の様子の口述があり、関牧場と牧場主である関さんについての言及も記載されています。
    • 『鎌ケ谷市史 下巻』 鎌ケ谷市教育委員会/編集 鎌ケ谷市(C1.210)
      476ページに酪農についての記述があります。
    • 『鎌ケ谷市史研究 第2号』 鎌ケ谷市郷土資料館/編集 鎌ケ谷市教育委員会(C1.210)
      「統計から見た戦前の鎌ケ谷」の項目があり、戦前の鎌ケ谷市の状況を「東葛飾郡鎌ヶ谷村統計」「農商務ニ関スル統計表」「農業生産調査報告表」などを元にまとめた中に、酪農の統計についての言及があります。
    • 『木下街道展』 市立市川歴史博物館ほか/編集 鎌ケ谷市郷土資料館(C1.210)
      33ページで関牧場所在地付近である井草三差路の昭和30年の写真を見ることができます。

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