『むらの英雄』
渡辺 茂男/文 西村 繁男/絵 瑞雲舎
(今月のテーマ「む」のつくものあつまれ!より)
むかし、アディ・ニハァスというむらの12にんのおとこたちが、こなをひいてもらうためにまちへでかけました。
そのかえりみち、ひとりが、なかま12にんそろっているかどうかきになったので、かずをかぞえたところ11にんしかいませんでした。「たいへんだ!だれかがいないぞ!」とさけびますが、そのおとこは、じぶんをかぞえるのをわすれてしまったのです。
2ばんめにかぞえたおとこも、じぶんをかぞえるのをわすれてしまったので11にんしかいません。「おまえのいうとおりだ。11にんしかいないぞ」
3ばんめのおとこもかぞえましたが、やっぱり11にんしかいません。「たいへんだ!ヒョウにやられたにちがいない!」…と、どんどんはなしはふくらんでいってしまいました。
さて、このおはなしのさいごはどうなってしまうとおもいますか?このおはなしは、エチオピアのむかしばなしです。よみおわったら、きっと、くすっとわらってしまいますよ!