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YAおすすめ今月の1冊【12月】

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『iPS細胞の研究室 体のしくみから研究の未来まで』 京都大学iPS細胞研究所 国際広報室/編 志田 あやか/著 東京書籍

2012年に山中伸弥博士がiPS細胞に関する研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。iPS細胞とは人工的に作られた細胞で「ほぼ無限に分裂し、数を増やすことができる能力」と「体を作るほぼすべての細胞に変化できる能力」を持っています。induced(人工)Pluripotent(多能性)Stem cell(幹細胞)のそれぞれの頭文字をとって名付けられました。

ヒトの体はいろいろな種類の細胞が約37兆個も集まって構成されていますが、病気やケガでダメージを受けることがあります。体を作るほぼすべての細胞に変化できる能力を持っているiPS細胞の研究は今後の医療の発展に期待されています。

この本はPart1「iPS細胞カンタン丸わかり」、Part2「生き物の体をのぞいてみよう」、Part3「研究者ってどんな人?」の3部構成になっていて、イラストや写真も多く使ってあります。難しい用語も巻末に解説がありわかりやすいです。実際の研究者のインタビューでは研究者の日常についても語っていて、研究者という職業を身近に感じられます。

この本を読んで、新しい医療や研究者という仕事について考えてみるのも楽しいですよ。

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