YAおすすめ図書 お知らせ

YAおすすめ今月の1冊【2月】

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『金曜日の本屋さん』    名取 佐和子/作 角川春樹事務所

北関東の小さな駅の中にある本屋は『読みたい本が見つかる本屋』らしい。その駅は、主人公の倉井が大学三年次から通う「竈門(かまど)」キャンパスの近く。本屋の名前は金曜堂。地下鉄のホームに書庫を持ち、メイドカフェ並みに愛想の良い南店長、とうていカタギには見えない書店員兼オーナーの和久、見惚れてしまうほどの青い瞳の栖川が働いている。

倉井が探しているのは「《父が受け取ってくれる》庄司薫の『白鳥の歌なんか聞こえない』」。父の本棚から持ち出したものの一行も読まないままどこかになくしてしまい、買って返そうとするもなぜか「これじゃない」と言われてしまう。

「いつもみんなとは本の感想が全然違っていて」「筆者の伝えたいことを読み取る力もない」という倉井に、南は「読書をする資格のない人なんていないですよ」「読書は究極の個人体験です。」「好きに読めばいいんです。感想を誰かと同じになんかしなくていいんです。」と、倉井自身が『白鳥の歌なんか聞こえない』を読むことがカギだと伝える。倉井の父が、本に託して伝えたかったメッセージとは?

紹介した第1話を含む全4話。ミヒャエル・エンデ『モモ』や、レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』も読み返したくてたまらなくなります。

最後にもう二つだけ、倉井父の言葉を。

―自分で読んでみたらいいよ

―好きな本を選べばいい

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