YA新着図書 お知らせ

YA新着図書の紹介【2023年10月~12月】

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『10代から知っておきたいあなたを丸めこむ「ずるい言葉」』 貴戸 理恵/著 WAVE出版

今回、新着図書の中から紹介するのは『10代から知っておきたいあなたを丸めこむ「ずるい言葉」』です。

同調圧力という言葉を知っていますか?
この本では『周囲の人々が「こうだろう」と期待する通りに行動するよう迫ってくるもの』と説明しています。
つまり! 法律のようなルールではなく、根拠のあるマナーでもなく、「空気を読む」とか「普通は」なんていう言葉で「みんなそうしてる」からはみ出さないように圧をかけてくるものです。
この本では言われるとモヤッとする「同調圧力」なセリフを取り上げ、どうしてそういう言葉が生まれてくるのか、そこから抜け出すためにはどういう考え方をすればいいのかを紹介しています。
もしかして、ここに出てくる言葉を言われた方ではなく、言ったことがある人もいるかもしれません。そんな人は逆にそんなつもりで言ってないのに……とモヤッとすることもあると思います。何故かというと、言葉には「文脈」というものがあり、どういう会話の中で言ったのかで、実は発した方の意識も受け取る方の印象も全然違ったものになるからです。
じゃあセリフだけ知ってもしょうがないじゃん! となるかもしれませんが、「でも自分はこう思うから、自分の意思をつらぬこう!」と終わりにできない時に、「モヤッとしてもいいんだよ」と教えてくれるのがこの本です。
本書の中に『互いの立場のちがいを明らかにしたうえで、対立ではなく対話によって、解決法を探っていく』という一文があります。対話を許さない・許されない状況が真の「圧力」と言えるでしょう。大人から、友達から、「みんなに合わせなよ」と言われて納得できなかった時、自分の本当の気持ちを確かめるヒントにしてください。


10月から12月のYA向け新刊はこちら

  • 『もしも高校生のわたしに「法律用語」が使えたら?』 木山 泰嗣/著 日本実業出版社
  • 『かわらばん屋の娘』 森川 成美/作 伊野 孝行/画 富澤 達三監修・解説  晶文社
  • 『BOOKMARK2』 金原 瑞人 三辺 律子/編 CCCメディアハウス
  • 『夜空にひらく』 いとう みく/著 アリス館
  • 『翼をもたない私たちは、それでも空を飛びたかった。』 山下 君子/著 麻希 一樹/著 橘 つばさ/著 orie/絵 Gakken
  • 『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』 ベンジャミン・アリーレ・サエンス/著 川副 智子/訳 小学館
  • 『9月1日の君へ』 代 麻理子/企画・著 教育評論社
  • 『博物館の少女 騒がしい幽霊』 富安 陽子/著 偕成社
  • 『ココロノナカノノノ』 戸森 しるこ/著 カシワイ/絵 光村図書出版
  • 『恋愛相談 「好き」だけじゃやっていけません』 森川 成美/作 静山社
  • 『12歳から始める人見知りしない技術』 鳥谷 朝代/著  秀和システム
  • 『フォグ』 マルタ・パラッツェージ/作 杉本 あり/訳 Naffy/イラスト 岩崎書店
  • 『最高のともだち』 草野 たき/著 講談社
  • 『空の手』 新井 けいこ/著 立原 圭子/絵  偕成社
  • 『アウシュヴィッツの小さな姉妹』 タチアナ・ブッチ/著 アンドラ・ブッチ/著 丹羽 秀文/訳 アストラハウス
  • 『十年屋 7』 廣嶋 玲子/作 佐竹 美保/絵  静山社
  • 『浜村渚の計算ノート 10さつめ』 青柳 碧人/著 講談社

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