『みつばちと少年』
村上 しいこ/著 講談社
新着図書の中から紹介するのは、『みつばちと少年』です。
中学1年生の雅也は夏休みを利用して、北海道で養蜂を営むおじさんの元に行くことに。しかし、おじさんの家には急にアルバイトの人が来てしまい、近くの「北の太陽」という家にお世話になることになります。そこには、年齢もバラバラな5人の子どもたちが住んでいました。
雅也はクラスになじむことができず、自分は「普通」ではないかもしれない、「普通」になりたいと思っていましたが、「北の太陽」に住む子どもたちの事情を知り、触れ合うことによって考えも変わっていきます。
ピアノの発表会のドレス代のため、賞金3万円のイカめしコンテストに出場することになった雅也たち「北の太陽」チーム。優勝するには「普通」のイカめしにちょっとだけ、何かをプラスしなければと感じます。
作中に出てくる『みつばちマーヤの冒険』(ワルデマル・ボンゼルス/著 高橋 健二/訳 国土社 図書館に所蔵しています)の言葉も印象的です。
著者の村上さんがこの作品でこだわった「普通」をみなさんも、頭のすみっこに置きながら読んでみてください。
4月から6月のYA向け新刊はこちら
- 『図解でわかる14歳からのプラスチックと環境問題』 インフォビジュアル研究所/著 太田出版
- 『南総里見八犬伝』 松尾 清貴/文 静山社
- 『怪盗レッドTHE FIRST』 秋木 真/著 KADOKAWA
- 『大学図鑑! 2022』 オバタ カズユキ/監 ダイヤモンド社
- 『みつばちと少年』 村上 しいこ/著 講談社
- 『わたしが鳥になる日』 サンディ・スターク‐マギニス/作 千葉 茂樹/訳 小学館
- 『春のウサギ』 ケヴィン・ヘンクス/作 小学館
- 『10代からのSDGs』 原 佐知子/著 大月書店
- 『生きづらさを抱えるきみへ』 withnews編集部/著 ベストセラーズ
- 『建築家になりたい君へ』 隈 研吾/著 河出書房新社
- 『学校では教えてくれない自分を休ませる方法』 井上 祐紀/著 KADOKAWA
- 『あしたの幸福』 いとう みく/著 理論社
- 『大学の学科図鑑』 石渡 嶺司/著 SBクリエイティブ
- 『ショートショートでひらめく文章教室』 田丸 雅智/著 河出書房新社
- 『強制終了、いつか再起動』 吉野 万理子/著 講談社
- 『都会(まち)のトム&ソーヤ 17』 はやみね かおる/[著] 講談社
- 『Mガールズ』 濱野 京子∥著 静山社
- 『魔法つかいの弟子』 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/作
酒寄 進一/訳 ヨシタケ シンスケ/絵 理論社 - 『ミステリ仕掛けの英単語』 桃戸 ハル/原案 学研プラス
- 『映える幕末史』 スエヒロ/著 大和書房
- 『2.43 春高編 1・2』 壁井 ユカコ/著 集英社
- 『おめん』 夢枕 獏/作 辻川 奈美/絵 東 雅夫/編 岩崎書店
- 『夕焼けカプセル』 泉 啓子/作 童心社
- 『いちご×ロック』 黒川 裕子/著 講談社
- 『つくられた心』 佐藤 まどか/作 浦田 健二/絵 ポプラ社
- 『はなの街オペラ』 森川 成美/作 坂本 ヒメミ/画 井上 征剛/監修・解説 くもん出版
- 『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』
下地 ローレンス吉孝/著 平凡社 - 『悩める女子の教室で偉人が人生を語りだした』 木平 木綿/編 学研プラス
- 『なんで洞窟に壁画を描いたの? 美術のはじまりを探る旅』 五十嵐 ジャンヌ/著 中島 梨絵/画 新泉社