YA新着図書 お知らせ

YA新着図書の紹介【4月~6月】

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『名作裁判 あの犯人をどう裁く?』
   森 炎/著 ポプラ社

 

新着図書の中から今回紹介するのは、「名作裁判あの犯人をどう裁く?」です。

漫画やアニメに出てくるSF設定を科学的に実証したらどうなるのかをユーモアたっぷりに考察した「空想科学読本」というシリーズが人気を博しましたが、これはその裁判バージョンともいうべき、数々の小説や映画をもしも現代日本の裁判で裁いたらどうなるか、という本です。

「容疑者Xの献身」や「1Q84」「羊たちの沈黙」など一度は聞いたことのある作品から、「罪と罰」「異邦人」「赤と黒」などの名作まで、色々な物語の中の犯罪を題材に、判決を下していきます。

「罪と罰」や「異邦人」と言われても、ちょっと重そうだし読んだことない……という人も、作品の中に登場する犯罪を中心としておおまかにストーリーが語られるので、むしろこれを読んで興味を持ったらその小説を読んでみる、という順番でもいいかもしれません。
外国の古典作品がもし現代の日本を舞台にしていたらこうなるのかと興味深い判決もあれば、せっかく犯人としての深い苦悩や葛藤を味わった主人公にとっては拍子抜けな判決も。
ただしあくまで日本の現在の司法で裁いたらどうなるのか、というお話だということはお忘れなく。

そんな面白いテーマの本ではありますが、内容はかなり現実的なもので、現代の日本の裁判制度について学ぶことが出来ます。
裁判の入門書として読むか、あの名作を別の見方で楽しむ読み物として読むかはあなた次第!


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月から6月のYA向け新刊はこちら

  • 『スカートはかなきゃダメですか?』 名取 寛人/著 理論社
  • 『名作裁判あの犯人をどう裁く?』 森 炎/著 ポプラ社
  • 『徳治郎とボク』 花形 みつる/著 理論社
  • 『10代のための疲れた心がラクになる本』 長沼 睦雄/著 誠文堂新光社
  • 『羊の告解』 いとう みく/著 静山社
  • 『生きものとは何か』 本川 達雄/著 筑摩書房
  • 『ぼくらのセイキマツ』 伊藤 たかみ/著 理論社
  • 『都会(まち)のトム&ソーヤ 16』 はやみね かおる/著 講談社
  • 『長距離電話』 赤川 次郎/著 汐文社
  • 『どこまでも亀』 ジョン グリーン/作 金原 瑞人/訳 岩波書店
  • 『受取人、不在につき』 赤川 次郎/著 汐文社
  • 『秘密をもてないわたし』 ペニー ジョエルソン/著 河井 直子/訳 KADOKAWA

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