お知らせ 鎌ケ谷あれこれ

鉄道に乗ろう! ~千葉の小説編~

更新日:

小説ゆかりの地へ行ってみよう

千葉が舞台の小説といえば『南総里見八犬伝』や『野菊の墓』が有名ですが、その他にも数多くの小説に千葉の地名が登場しています。
今回はその中からそのゆかりの地へ電車で行ける作品をご紹介します。
電車でのお出かけのきっかけに、文学はいかがでしょうか。

『北斗の人』司馬遼太郎/著 角川書店
歴史小説の大家・司馬遼太郎による千葉周作の青年期を主題に描いた作品です。
剣術のため周作と父が移り住んだ場所が、下総国松戸つまり今の千葉県松戸市になります。
千葉周作といえば北辰一刀流の開祖として知られており、日本橋に道場「玄武館」を開いたことでも有名です。坂本龍馬が学んだ流派といえば、なるほどと思う人も多いのではないでしょうか。
小説としての知名度は『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』などに比べると低いかもしれませんが、剣の世界に新たな風を吹き込んだ若き周作の葛藤や飛躍していく様に隠れたファンの多い名作でもあります。
そんな千葉周作の修行の地の標柱が建っているのが、新京成も通る「松戸駅」から徒歩10分足らずにある真言宗のお寺・宝光院です。周作は宝光院の門前に住んでいたと伝えられており、小説の中にも矢切などの地名が登場します。

『ふなふな船橋』吉本ばなな/著 朝日新聞出版タイトル通り、船橋を舞台にした現代の小説です。
書店の店長を務める花という女性が主人公で、両親の離婚以降、中学生の頃から叔母と暮らしています。そんな主人公は叔母の家に住むようになった頃から、小さな女の子の夢を繰り返し見ていました。やがて、それは思いもよらぬ真実に主人公を導きます。
作中には実際の地名や店名が多く描かれており、ふなっしーのぬいぐるみも重要アイテムとして登場。
実在する東武百貨店船橋店の旭屋書店から物語が始まるところからも、私たちの生活から地続きのところにあるような馴染み深い生活の匂いのする作品となっています。
船橋駅の周辺が主な舞台になっているので、東武野田線に乗ればあっという間に物語の中へ行けてしまいます。

その他にも八千代や津田沼が舞台となる『みかづき』(森絵都/著 集英社) 、習志野にゆかりのある『坂の上の雲』(司馬遼太郎/著 文芸春秋)、鎌ケ谷といえば思い浮かぶ『陽だまりの彼女』(越谷オサム/著 新潮社)などたくさんの小説があるので、是非こちらも図書館で探してみてください。

-お知らせ, 鎌ケ谷あれこれ

Translate »

Copyright© 図書館ホームページ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.