『後光殺人事件』 小栗虫太郎/著
日本三大奇書の一つと言われる『黒死館殺人事件』でも登場する法水麟太郎が探偵役として初めて登場した作品です。
寺の住職が正座のまま両手に数珠をかけ合掌した姿で堂宇で亡くなっているのが発見されます。堂までの足跡は被害者のものしかなく、この寺の薬師堂では少し前から仏像に後光がさすという出来事があったという証言がでてきます。刑事弁護士の法水がこれらの謎の解明に挑みます。
短編の作品で、事件と探求、謎解きがきゅっと詰まった作品です。
青空文庫で読むなら→後光殺人事件
本で読むなら→『法水麟太郎全短篇』 小栗虫太郎/著 河出書房新社