『愛×数学×短歌』
横山 明日希/編著 河出書房新社
(YA展示「恋とか愛とか」より)
この本はTwitterで話題となった「愛と数学の短歌コンテスト」から生まれた短歌をまとめた短歌集です。
短歌は国語だし、数学と混ざらないんじゃない? しかも愛ってどういうこと?
そんな疑問が聞こえてきそうですが、一見遠い分野に思えるこのふたつの要素が出会うと意外な化学変化が!
数学同好会の高2男子と文芸部で短歌好きの転校生女子が出会い、自分とは違う部分に惹かれあっていく甘酸っぱいストーリーとともに、たくさんの短歌が紹介されています。
『計算の 演習問題 「席替えで 君が隣に 来る確率は?」』
『座標から 距離の出し方 知ったけど 距離の詰め方 教科書にない』
『ケンカして ムカつく気持ち 素因数 分解したら 好きが残った』
などなど。ほかにも数学と短歌が絶妙に織り交ざった素敵な短歌がいっぱい載っています。
また、あいだに入るコラムでは、短歌に出てきた公式や定理がわかりやすく説明されているので、数学も楽しくなってくるはず。
短歌ってよくわからない! 数学って苦手! そんな風に思っている人どちらにもぜひ読んでほしい1冊です。