『はじめての沖縄』 岸 政彦/著 新曜社
沖縄のタクシーに乗ったことはありますか？
大阪とならんでタクシーの運転手さんがよく喋るんだそうです。目的地に着いた後でさえしゃべり続ける。話好きで、マイペースで、勝手で、ラフで、あまり細かい規則を守らない。ナプキンでバレリーナを作ったり、折り紙で恐竜を折ったり、車内で花を育てたりしている。しまいにはお客さんが乗っていても途中で降ろして他のタクシーを案内してしまう（さすがにちょっとどうかなと思いますが）。
沖縄には、そうやって自分で決めて、自分のルールで他人に優しくすることができる人々が多いんだそうです。そのためには他者が決めた無意味な規則はできるだけ破る必要があると筆者は言います。面白いですね。
本書でそんな沖縄、ウチナンチュの語りや人柄に触れてみませんか？